データで読む医療インバウンド

医療インバウンド市場 — 数字で見る日本の現在地

訪日外国人は2025年に約4,268万人で過去最多。しかし医療渡航目的の訪日者は2019年時点で2〜3万人規模 — タイ約360万人・韓国約49万人と比べ、大きな開きがあります。このページは、政府・経産省・MEJの一次データだけで日本の医療インバウンド市場を整理したデータページです。当社は、この市場で外国人患者の集患を成果報酬20%のみで代行しています。

訪日 約4,268万人(2025年・過去最多) 医療渡航 2〜3万人 vs 韓国49万人 受け入れ実績54.6%・整備済み3.9% 出典 — 政府・MEJ一次資料のみ
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Search Console実測 — 当社運営の英語ページ、90日間の検索表示の伸び
担当医院の英語サイトのGoogle検索表示回数が90日間で1日328回から2,033回に増えたSearch Consoleの実測グラフ
4,268万

2025年の訪日外国人 — 美容医療インバウンドの実際の母数

訪日客
過去最多

タイ 約360万人韓国 約49万人日本 2〜3万人

医療渡航の受け入れ規模(2019年基準・経産省検討会資料)— 日本はまだ立ち上がり期

国際比較
後発国の余白

54.6% / 3.9%

診療実績あり54.6%、体制整備済み3.9%(厚労省2026年調査)

需要と体制の
ギャップ

医療インバウンドの市場規模 — なぜ「一つの数字」で語れないのか

「日本の医療インバウンド市場は◯◯億円」という単一の数字は、実は存在しません。集計の定義が出典ごとに違うからです。医療滞在ビザで来日する患者だけを数えるのか、観光で訪日した人の医療・美容消費まで含めるのかで、規模の見え方は数十倍変わります。民間調査には市場を数十億ドル規模と見積もる推計もありますが、その集計定義は公開資料からは確認できません。そこで本ページでは、政府(経産省・厚労省)・MEJ(Medical Excellence JAPAN)・公的報道の一次データのみを採用し、3つの層に分けて市場を整理します。

層数字意味
① 医療渡航(ビザ・渡航支援経由)2〜3万人規模(2019年)健診・治療目的の計画渡航。統計で捕捉される層
② 訪日観光客の医療・美容消費母数 約4,268万人(2025年)無ビザの短期滞在中に自由診療を利用。美容クリニックの実際の市場
③ 民間推計の「市場規模◯◯億ドル」本ページでは不採用①と②の混在が疑われ、定義の確認ができないため

クリニック経営の意思決定に使えるのは①と②です。①は小さいが計画性の高い高単価市場、②は巨大だが検索・SNSで来院先が決まる流動市場 — 性質がまったく異なるため、以下でそれぞれの実測値を見ていきます。

国際比較 — 日本2〜3万人、韓国49万人、タイ360万人

医療渡航の受け入れ規模を国際比較すると、日本の現在地がはっきりします。経産省検討会の資料等によれば、医療渡航目的の訪日者は2019年時点で2〜3万人規模。同時期のタイは約360万人、韓国は約49万人を受け入れており、日本とは2桁の開きがあります。

医療渡航目的の訪日者は2019年時点で2〜3万人規模。タイ(約360万人)、韓国(約49万人)と比べ、日本の医療インバウンドはまだ立ち上がり期にあります。
— 出典: トラベルボイス — 医療インバウンドの最新事情(経産省検討会資料に基づく国際比較)
国医療渡航の受け入れ規模(2019年基準)日本との比
タイ約360万人約120〜180倍
韓国約49万人約16〜25倍
日本2〜3万人規模—

この差をどう読むかが分かれ目です。「日本は向いていない」と読むこともできますが、円安・観光回復・政府の推進政策という追い風の中でこの数字だけが小さいという事実は、需要の不在ではなく、受け入れ体制と多言語の情報発信の空白を意味すると当社は考えています。実際、厚労省の2026年調査では、外国人患者の診療実績がある医療機関は既に54.6%にのぼります。患者は既に来ているのに、体制と発信が追いついていない — これが「後発国の余白」の中身です。

実測データ — MEJの2024年度受け入れ実績と患者の国籍

計画的な医療渡航の実測値として最も確かなのは、MEJ(Medical Excellence JAPAN)が公表する年度実績です。2024年度は、JIH(Japan International Hospitals)加盟病院経由の渡航受診者が2,099人、医療渡航支援企業経由が9,552人でした。国籍は中国が大多数を占めます。

2024年度のMEJ関連実績は、JIH加盟病院経由の渡航受診者2,099人、医療渡航支援企業経由9,552人。国籍は中国が大多数を占めます。
— 出典: Medical Excellence JAPAN — 2024年度渡航受診者実績

ビザ統計も国籍の傾向を裏づけます。医療滞在ビザの発給(2023年)は中国が約65%、ベトナムが約30%と、2カ国でほぼ全体を占めます。健診・治療の計画渡航マーケットは、実質的に中華圏+ベトナムの市場だと言えます。

指標数字出典年度
JIH加盟病院経由の渡航受診者2,099人2024年度(MEJ)
医療渡航支援企業経由の渡航受診者9,552人2024年度(MEJ)
医療滞在ビザの国籍構成中国 約65% ・ ベトナム 約30%2023年(トラベルボイス報道)

美容医療の実際の母数 — 訪日4,268万人という別の市場

ここまでの「医療渡航2〜3万人」だけを見ると小さな市場に見えますが、美容クリニック・美容皮膚科にとっての実際の母数は別にあります。2025年の訪日外国人は約4,268万人で過去最多。中国約909万人・台湾約676万人と中華圏が上位を占め、韓国を含む3カ国・地域で全体の約6割です。

2025年の訪日外国人は約4,268万人で過去最多。中国約909万人・台湾約676万人、韓国を含む3カ国・地域で全体の約6割を占めます。
— 出典: 訪日外国人数と美容医療インバウンドの動向(2025年・複数統計の整理)

重要なのは、美容医療インバウンドの主流は医療滞在ビザではなく、無ビザの短期観光客だという構造です。観光のついでに、あるいは美容施術を旅程に組み込んで来日する層は、医療渡航の統計にはほとんど表れません。この層は母国を出る前に、母国語のGoogle検索・AI検索(ChatGPT・Gemini)・SNSで来院先を決めます。つまり美容クリニックにとっての市場規模は「ビザ統計の2〜3万人」ではなく、「4,268万人のうち、貴院の商圏に来て、貴院を母国語で見つけられる人の数」です。多言語の検索露出が、そのまま市場シェアになります。

人気診療分野 — 3カ国共通の1位は人間ドック

経産省の調査では、中国・ベトナム・インドネシアの3カ国共通で、外国人が日本で受けたい医療の1位は人間ドック(総合健診)です。「日本の精密健診」ブランドは中国の富裕層を中心に浸透しており、計画渡航型市場の中核を占めます。

中国・ベトナム・インドネシアの3カ国調査で、共通の1位は人間ドック(総合健診)。日本の精密健診への信頼が計画渡航の中核需要となっています。
— 出典: トラベルボイス — 経産省調査に基づく人気診療分野
分野需要の型特徴
人間ドック・健診計画渡航型(富裕層)3カ国調査で共通1位。単価が高く、リピート・家族同伴が多い
美容皮膚科・美容医療観光流入型(無ビザ)訪日4,268万人が母数。検索・SNSで来院先が決まり、統計に表れにくい
歯科(インプラント・審美)混合言及は多いが公的な定量データはまだ限定的

政策動向 — 閣議決定・経産省の伴走支援・MEJの制度

政策面でも、医療インバウンドは推進フェーズに入っています。2025年2月18日に閣議決定された健康・医療戦略では、医療のアウトバウンド(国際展開)とインバウンド(外国人患者受け入れ)の一体推進が明記されました。続いて2025年6月、経産省の「医療インバウンドの適切な推進の在り方に関する検討会」が中間とりまとめを公表しています。

医療機関に対し、マーケティング戦略の策定や民間事業者とのパートナーシップ構築への伴走支援を実施する方針が示されています。
— 出典: 経済産業省 医療インバウンドの適切な推進の在り方に関する検討会 中間とりまとめ(2025年6月)

受け入れの制度インフラはMEJが担っています。JIH(外国人患者の受け入れに取り組む病院の認証)は43病院、AMTAC(認証医療渡航支援企業)は正認証4社・準認証2社、身元保証機関の登録は183件です(2024年11月時点)。なおAMTACは渡航支援事業者向けの任意認証であり、医療機関が外国人患者を受け入れるために認証は不要です。制度の正確な位置づけはAMTAC認証と医療渡航支援企業の解説ページにまとめています。

時期動き意味
2025年2月健康・医療戦略 閣議決定インバウンド推進が国家戦略に明記
2025年6月経産省 中間とりまとめ民間マーケティング事業者とのパートナーシップを公式に伴走支援
2024年11月時点JIH 43病院・AMTAC 正4社+準2社・身元保証機関183件受け入れ側の制度インフラ(MEJ)
2026年9月厚労省調査 — 診療実績あり54.6%・体制整備済み3.9%需要と体制のギャップが定量化された

数字が示す機会 — 54.6%と3.9%の間にある空白

本ページの数字を一つにつなぐと、こうなります。母数(訪日4,268万人)は史上最大、政策は推進、それなのに医療渡航の受け入れは2〜3万人規模で、韓国の16分の1以下。そして現場では、外国人患者の診療実績がある医療機関が54.6%に達している一方、受け入れ体制の整備が完了しているのはわずか3.9%です。

外国人患者の受け入れ実績がある医療機関は54.6%。一方、受け入れ体制の整備完了は3.9%、医療コーディネーターの配置は2.8%にとどまります。
— 出典: 厚生労働省 外国人患者の受け入れに関する調査(2026年・訪日ラボ報道)

体制整備の実務項目は受け入れ体制の整備ページで詳しく解説していますが、市場データの結論はシンプルです。患者は既に来ており、競合はまだ準備ができていない。この時期に多言語の検索・AI検索資産を積み始めたクリニックが、立ち上がり期の市場で先行者利益を取ります。

当社HEIM GLOBALは、この空白を埋める側の会社です。多言語の集患資産構築、5言語24時間応対、予約ハンドオフ、CRM基準の翌月精算までを一括で代行し、費用は貴院が委託した患者ラインの売上に対して成果報酬20%のみ(日本の成果報酬型支援の相場10〜30%の中央値)。初期費用0円・月額0円・非独占・中途解約自由 — 成果がなければ報酬も発生しない構造です。医療インバウンド先進国の韓国(年間約49万人受け入れ)で、ソウルの皮膚科2院の担当外国人売上+200%・+186%を実測した方法論を、日本のクリニックに合わせて運用します。

※ +200%・+186%は当社CRM集計(ソウル皮膚科2院・担当外国人売上・病院名は匿名)。診療科・地域・競合状況により、結果には差があります。

よくいただくご質問

市場規模のFAQ

測るものによって答えが変わります。医療渡航目的の訪日者は2019年時点で2〜3万人規模(経産省検討会資料)。MEJ経由の実測では、2024年度にJIH加盟病院経由2,099人+医療渡航支援企業経由9,552人です。一方、美容医療の実際の母数である訪日外国人全体は、2025年に約4,268万人で過去最多となりました。「小さな医療渡航市場」と「巨大な訪日観光の母数」が併存しているのが日本の現在地です。

集計の定義が違うからです。医療滞在ビザでの渡航だけを数えるか、観光で訪日した人の医療・美容消費まで含めるかで、数字は数十倍変わります。民間調査には市場を数十億ドル規模とする推計もありますが、集計定義が公開資料から確認できないため、本ページでは政府・経産省・MEJの数値のみを採用しています。

医療渡航の受け入れ規模では、タイ約360万人・韓国約49万人に対し、日本は2〜3万人規模(いずれも2019年基準)と、大きく開きがあります。つまり日本は医療インバウンドの後発国です。ただしこの差は、需要の不在ではなく受け入れ体制の空白を意味します。厚生労働省の2026年調査でも、外国人患者の診療実績がある医療機関は54.6%にのぼる一方、体制整備が完了しているのは3.9%にとどまります。

医療滞在ビザの発給数(2023年)では中国が約65%、ベトナムが約30%を占めます。MEJの2024年度実績でも、渡航受診者の国籍は中国が大多数です。一方、美容医療の母数となる訪日観光客でも、中国約909万人・台湾約676万人と中華圏が上位で、韓国を含む3カ国・地域で全体の約6割を占めます。

経産省の調査では、中国・ベトナム・インドネシアの3カ国共通で人間ドック(総合健診)が1位です。加えて、美容皮膚科・美容医療は医療ビザではなく無ビザの短期観光客が主な利用層となる分野で、訪日観光の回復とともに需要が動いています。歯科(インプラント・審美)も言及は多いものの、公的な定量データはまだ限られています。

医療滞在ビザの2〜3万人ではなく、訪日外国人約4,268万人のほうです。美容医療インバウンドの主流は、観光で訪日した無ビザの短期滞在者による自由診療の利用です。医療渡航の統計に表れないこの層は、母国語のGoogle検索・AI検索・SNSで来院先を決めるため、多言語の検索露出がそのまま来院数に直結します。

2025年2月に閣議決定された健康・医療戦略で、医療のアウトバウンドとインバウンドの一体推進が明記されました。同年6月には経産省の検討会が中間とりまとめを公表し、医療機関がマーケティング戦略の策定や民間事業者とのパートナーシップ構築を進められるよう伴走支援を行う方針を示しています。医療機関が外部の専門事業者と組むこと自体が、公的に想定された選択肢になっています。

いいえ。AMTAC(認証医療渡航支援企業)は、渡航支援を行う事業者向けの任意認証で、医療機関の受け入れに認証は必要ありません。2024年11月時点で正認証4社・準認証2社、JIH(Japan International Hospitals)は43病院、身元保証機関の登録は183件です。制度の位置づけは別ページで詳しく解説しています。

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